生理前は、心も体も思うように動かない日がある
生理前になると、なぜこんなに気分が落ちるのだろう――。
何をしても疲れる、だるい、眠い、でも眠れない。そんな自分にイライラして、余計に落ち込んでしまう。
女性なら誰でも、一度はそんな経験があると思います。むしろ、毎月ある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も昔から生理不順で、およそ2か月に1度しか生理が来ません。
数年間ピルを飲んでいた時期もありましたが、服用をやめて1年ほどすると、また不順な周期に戻ってしまいました。
異常に寝汗がひどい時期があり体重もどんどん増えていくため、年齢的に更年期も視野に入るので、心配になって血液検査を受けたこともあります。
結果は「更年期にはまだまだ早い」というものでしたが、症状だけを見るとまるで更年期のよう。
PMS(生理前症候群)のつらさは、年齢に関係なくやってくるものだと感じています。
私が抱えるPMSの症状
私の場合、特に困っているのは食欲・だるさ・むくみ・過眠と不眠。
そして、心の落ち込みやイライラです。
橋本病を患っていることも関係しているのかもしれませんが、この時期はとにかく「自分をコントロールできない」感覚になります。
甘いものがどうしても食べたくなり、我慢できずに食べてしまう。
そのあと罪悪感にかられて、余計に落ち込む。
頭ではわかっているのに止められない…。
この悪循環を、長年繰り返してきました。
無理に頑張らず、心と体を“休ませる勇気”を持つ
そして最近、私がようやく学んだのは、
「頑張るより、整えることを意識する」ということです。
生理前は、外出を控えてできるだけ家でのんびり過ごすようにしています。
気分転換に出かけるのも悪くはないのですが、体も心も不安定な時期は、
つい無駄買いをしてしまったり、帰宅後にぐったりして家事ができなくなったりと、悪循環になりやすいのです。
生理前の私の“整えルーティン”
「整える」といっても、特別なことはしていません。
たとえばこんな過ごし方です。
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たまっていた録画や動画をゆっくり見る
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丁寧にお茶を入れる
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窓を開けて日向ぼっこする
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シャンプーや洗剤を詰め替える
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体調が良ければ、軽く掃除をしてみる
1つでも出来たら、大優勝です!
もし体がだるければ、1日中寝てもいい日にしています。
次の日に誰にも会わないなら、お風呂だって無理に入らなくていいです。
眠気がある時は、体が「休みたい」とサインを出している証拠ですから。
この時期は「自分を甘やかしてあげる」と決めてください。
体を冷やさない工夫
生理前はお腹周りの冷えを強く感じるので、腹巻は欠かせません。
加えて、足指ソックスを履くと、体の内側からじんわり温まります。
冷えが少しやわらぐだけでも、むくみや気分の沈みが軽くなる気がします。
夜はできれば湯船にしっかりつかること。
お気に入りの入浴剤を入れて、香りに癒されながら体を温めると、
体のこわばりがほぐれ、自然と疲労感が抜けていくのがわかります。
ちゃんとした入浴剤になります
食べ物や飲み物の工夫
生理前の私は、どうしても甘いものが欲しくなります。
それを完全に我慢するのはストレスなので、少しだけ許すことにしています。
食べてみたかった新作のお菓子や話題のスイーツなど、この時期に食べることで自分を満たしています。
そのかわり、ほかの食事では体を温めるものを意識します。
たとえば、
・温かいお茶やクエン酸水
・野菜たっぷりのスープ
・体を冷やさないようにするためのショウガや味噌汁
食べ過ぎたときは、「次の食事で調整すればいい」と自分に言い聞かせるようにしています。
完璧にやろうとすると、気持ちが疲れてしまうし続かないからです。
「自分を整える」ことは、最も大切な自己投資
若い頃は、生理前の不調を“気のせい”だと思って無理をしてきました。ホルモンに気分を左右され、「〇にたい」と強く思うほどに辛い気分に襲われていたこともありました。
でも、年齢を重ねるにつれ、
「自分の体を理解して、うまく付き合うことこそ、健康への第一歩」
だと感じています。
生理前は、何もかもが面倒に思えても大丈夫。
“整える時間”だと捉えることで、少しずつ自分を労わる習慣が身につきます。
生理前の自分にかけたい言葉
生理前は、つい自分を責めがちです。
でも私は最近、こんな風に声をかけています。
「今の私は頑張ってる。体が休みたいって言ってるだけ。」
「今はこういう時期。そのうち治まるから気にしないように!」
そう思うと、心が少し軽くなります。
お茶を入れて深呼吸して、ストレッチしてからゆっくりお風呂に入る。
それだけで、次の日の気持ちが不思議と穏やかになるのです。
まとめ:頑張らない日も、大切なリズムの一部
生理前の時期は、何もできない自分を責めないこと。
それが、私にとっての“整える生き方”です。
腹巻をして、足指ソックスを履き、湯船にゆっくりつかる。
たったそれだけのことでも、
心も体も少しずつやわらぎ、明日へ向かうエネルギーが戻ってきます。
今日も、自分を責めずに、やさしく過ごしてみませんか。


